Pumped Thermal Electricity Storage (PTES)は、ヒートポンプ技術を使った蓄熱蓄電技術です。Pumped Thermal Energy StorageやElectro-Thermal Energy Storage(ETES)等と呼ばれることもあります（注）。余剰電力によりヒートポンプサイクルを回して熱と冷熱を作り、それらを蓄熱し、電力が必要となったときには、その熱と冷熱を使って、ランキンサイクル等を回すことにより発電する技術です。蓄熱の役目を安価な素材に担わせることによって、安価な蓄電技術となることが期待されています。

一般に、蓄熱蓄電の弱点は充放電効率の低さであると言われています。PTESは、蓄熱蓄電の中では充放電効率の高い方式として期待されています。PTESの場合、理想的には、充電・放電の間で、完全に同じサイクルが逆向きに回転すれば、充放電効率は限りなく100%に近づくためです。ただし、実際には、機械的なエネルギー損失や熱の損失等があるため、充放電効率を高めるような仕組みが必要とされています。

弊社では、高い充放電効率を実現できるPTESを研究・開発しております。PTESにご関心のある方は、ぜひ弊社にお気軽にお問い合わせください。

（注）これらは厳密には異なる技術を指すという方もいると思いますが、いずれも本質的には同じ技術であると認識しております。